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私と中國を変えた二枚のTシャツ

齊藤楓

   二枚のTシャツとの出會いが私と中國の関係を大きく変えた。

   それは短期語學留學の一環として大學2年時に訪れた、中國北京での出來事だった。

   一年前の事だが、中國に行くことを決めた時、周りの反応があまりいいものではなかったのは強く記憶に殘っている。特に両親はひどく心配していたように思う。少しの不安を感じつつも、私は北京に向かった。だが、毎日食事をとる大學の食堂スタッフさんも、中國人の先生も、寮の管理人さんも、みんなが好意的で親切で、気づけば不安は安心に変わっていった。北京に到著して1週間ほど経って初めての休みに、大學近くに買い物に出掛けた。巨大なビルの中には所狹しに洋服店が軒を連ね、私は全ての店を回ろうと意気込み、しばらく歩き続けると、どこか様子がおかしくなっていく事に気付いた。雰囲気が怪しい、戻ろうと思った時、文字が書かれた一枚のTシャツが目に付いた。「日本人は出て行け」と。中國語で書かれていたその文字を見て、とっさに和訳した私はその場にいる事が怖くなり急いでそのビルを出た。その瞬間、中國に対して膨らみ始めていた好感は少ししぼんでしまった。しかし、その約1週間後、私はもう一枚のTシャツと出會う事になる。中國語の先生が生徒全員を連れて頤和園に連れていってくれた時のことである。食事の為に入ったお店で他の日本人の生徒達と雑談していたところ、2人の女の子が入店してきた。橫目でちらっと2人を見た私は、そのうちの1人のTシャツに目がついた。「I LOVE 日本」と書かれているのを見て、すぐに私は一緒にいた子に「ねぇあの子のTシャツ見て」と聲をかけ、みんなで話し始めた。「日本好きなのかな?日本に興味あるのかな?」と日本語で話していた為か、中國人の女の子達は私達に気付きとても流暢な日本語で話しかけてくれた。話を聞くと2人は四川の出身で、大學で日本語を學んでいたらしく、北京へはボランティア活動の一環で來ているとのことだった。すぐに仲良くなった私達は微信で連絡先を交換し、チャットのやり取りをするようになった。特に私がよくやり取りしていたのがTシャツを著た女の子、白ちゃんであった。チャットは私の帰國後も続き、數ヶ月に及ぶやり取りは私の中國観を大きく変えていった。その中でも一番影響力を持っていたのは白ちゃんの日本への愛だった。彼女は私に日本への愛や憧れを語り、日本で就職するのが夢であると教えてくれた。そして白ちゃんは念願葉って日本での就職を決め、今年の1月に來日した。そして、北京で出會ってから約5ヶ月後私達は日本で再會を果たした。出會いのきっかけであるTシャツが話題になり、私がふと、ビルの中で見たTシャツについて觸れた。何気なく言ったそのエピソードに「全員が全員そうじゃないよ、もちろんそう思っている人もいるかもしれないけど、少なからず私は違う。私は日本が大好き。きっと中國人や中國の事を嫌いな日本人もいれば好きな日本人もいる。中國人も日本人も億単位で人がいるのだから好き嫌い分かれて當然だよ」と言われて私はハッとした。確かにその通りだ。無意識のうちに、"中國人はこうだ"と一括りにしていた自分に気づいた。概念としての中國人が自分の中で変化していくのを感じた。道端の見知らぬおばさんも中國人の先生も洋服屋の店員も白ちゃんもみんな中國人であり、みんな違う人間である。二枚のTシャツが、感情は人それぞれであり、人種で人を括るべきではないという事を私に教えてくれたのだ。そして、その感情は関わる人間によって大きく変わっていくのだ。白ちゃんと友人になり、好きになれたからこそ、彼女の背景にある中國を身近に感じられた。私が中國を好きになれたのはそんな白ちゃんのおかげである。いわば、白ちゃんが私と中國を繋いでくれたのだ。私もいつか日本や日本人へ不安や心配を持った中國人にとっての白ちゃんになりたいと思う。

人民中國インターネット版

 

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